デジタル放送の幕開け

2008.1.1 投稿 年末の大掃除で10年前つまり1998年のシンポジュウムの口述筆記を見つけた。私が喋ったのを事務局が活字に起こしたものです。当時の状況と些かの違いは出てきている が、こんなことを考えていたのかといま読み直しても面白いから変だ!自画自賛、我田引水の感は否めない。実際にはパワーポイントの紙芝居も用意した。

デジタル放送が幕を開けようとしています。デジタル放送というのは、新パラダイムなのかという疑問が一部にはございます。この新しいパラダイムに、ネガ ティブなことを言えばきりがないけれども、これに積極的に乗っていかなければ先がないだろうと申し上げたいのです。

幕が開きつつあると申し上げましたが、世界中で衛星放送が運用されております。あるいは、運用される予定です。マードックが今のところチャンピオンです。ただ、これからどうなるかは、誰にもわからない状況ではあります。

次に日欧米主要先進国のデジタル放送計画はどうなっているか?アメリカですが、4大ネットワーク系列23局で放送を開始します。そして順を追って拡大して いって、2002年を目指してデジタルテレビへ移行しようとしています。民放のほかに公共放送というのがあります。これは寄付金で成立している特異な局で す。これが2003年に移行完了ということになっています。つまり2006年を目指して、今我々が普段見ている放送は全部終了してしまう、いま使っている 電波も全部変えてしまうという予定になっています。

欧州は情報が少なくてよくわからないのですが、始めていることは始めているようです。15年かけて移行する計画のようです。日本は2000年を目指して移行を進めています。なぜデジタル放送か?

今までの映像、音声に加えて、データ放送、何とインターネット絡みのサービスが開始されるということです。それから、品質の良い画と音声もサービスされま す。ここで少し厄介なのは、画像方式は統一されると思いますが、音声の方式が日本とアメリカで違うことになりそうなことです。

映像・音声ともにデジタル圧縮するので、多チャンネルの伝送が可能になってきます。これまでのアナログ・ハイビジョン方式の信号を1チャンネル分しか伝送 できなかった中継器でデジタルでは6から10チャンネルも送れる計算です。ちなみに、英国の地上波は1チャンネル当たり8MHzの帯域を使っていますが、 これに4チャンネルのデジタルを乗せようというのが彼等の計画です。ただ、「何だかこれ、俺にとって魅力がないね」って言う方も居られると思います。申し 訳ないけどそういう方は古い世代で新世代の方は大歓迎だと思います。

放送とインターネットの統合(融合)、誰が抵抗してもこれは阻止できない大きな潮流です。世界の各社はインターネットも含めてビジネスチャンスと捉えて、 いろいろ製品化をやっているようです。所謂セットトップボックスと呼ばれている製品で、何でも受信し、何でも処理してディスプレーに表示してしまうという 代物です。こういう仕掛けをでもって利便を享受できる時代が、もうすぐそこに来ていると言えます。

繁栄期間半減の法則

2005.5.16 投稿 昔あるところが3200年間栄え、次第次第に半分半分になってきている。その原因は、一つには情報伝播の速度、これが速くなって来ていることがあります。今やインターネットで即時に世界中の誰とでもコミュニケーションできる状況になっています。

イギリスが産業革命以降の100年間の間、その経済の隆盛を保つことができた。同様にアメリカが50年、更に西へ伝播して日本が25年間。この法則で行く と韓国が12.5年間、中国が6.25年の間栄える筈である(韓国の場合は筈であった)。厳密には??ではあるが、マクロな見方では当たらずと言えども遠 からず(いや、ほぼ当り)。

これは何年も前の記事ですが、有史以来の文化の盛衰を分析しますと、繁栄期間L=3200÷2のn乗で、ある程度シミュレートできるそうですね。現在は n=7、従ってL=25で、そして繁栄しているところは日本だと言う記事がございました。さらに一度繁栄したところは二度と繁栄しない。それから繁栄は、 インドか中東が基点で西回りに回ってゆくのだということでございました。

相当以前になりますが、ドラッガー氏が日本の経済発展を賞賛した時期がございます。ということは、昨今の状況を冷静に見ますと、そろそろ日本の我が世の春も終わりかなと、この式とグラフを信用するならそういうことになります。

ただ、この次はどこの国かといったときに、西回りだから中国や東南アジア諸国、韓国等々考えられますけれども、昨今のアジア経済の失速、中国はまだ「?」 だが、アメリカの再興ということもあります。兎も角この式の行く着く先、すなわち繁栄期間が1年を切る時期が近づいている気がいたします。つまりカオスの 時代に差し掛かっている気がします。いろんな事象が世界規模で同時発生的に起きて来るという事態になりつつあると思います。

桜花

2005.4.7 投稿 桜花絶えてこの世になかりせば・・・・住まいの窓から売り出し中の「源平台」方面を撮りました。後ろの山にも桜が咲いているのが分かるかな?

住まいの前の会社に咲いている桜・・、明日は当社の周りの桜を撮って見よう。

下の写真の様に会社の周りの桜は満開でした。花曇でやや写りが良くないが・・・ 構内の機密が写らないようにしたので、アングルが苦しい!

裏門  鶯の鳴き声が良く聞こえます。長閑だなぁー・・

えっ、まだ春なのに~、気が早すぎる!

知合いがソウルから東京へ陸送中に立寄ってくれた。

パラダイムシフト

2005.4.2 投稿 10年ほど前に良く聞いた言葉。辞書には、次のようにありました。Paradigm:理論的枠組(ある時代・分野に特徴的な物の考え方・認識の枠組) Shift:移動,転換,変化,変更,転移 。

一方、平家物語の冒頭は・・・

  祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。

     沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。

        驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。

         猛き人もついに滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

表現あるいは切り口は同じでないが、800年以上昔から日本人はパラダイムシフトに気づいていたことが分かる。ただ、渦中の人となると本流の行く先を正確に捉えら れないのも事実です。何故なら、自己否定をしないとシフトが起きていることさえ分からないから・・。自己否定は難しいですね!

軽い乗り「勝てば官軍、アスタマニアーナ(明日、間に合わ~な=明日にしようぜ:ジョーク訳)」で、ソロリと参りませう。🙂

点接触型トランジスター

2005.4.2 投稿 ニュージャージのベル研究所に行ったのは1980年ころだったと記憶している。何よりも印象に残っているのは、あのトランジスターの原点である点接触型ト ランジスターの実物と遭遇できた事です。さりげなく、簡素な展示ケースに収納してあった。ベルラボでは、産業界に絶大な貢献をしたトランジスターでさえこ のような取り扱いかと、一瞬やや気落ちしたが・・・・・・。

訪問先でその歴史的な所産に遭遇できるとは夢にも思っていなかったので、えらく感激したのを覚えている。昼食はいわゆる社員食堂に案内されたが、メニュー は本当にリッチでアメリカでありながら味も良かった。当時、うちの社員食堂は日本の平均的な社員食堂より遥かに良かったが、ベルラボとは比べようがなかっ た。

しかし、うちのローカルセールスのアホさ加減にはがっかりした。お陰で私の第六感はフル活動しました。ベルラボへの道をロストしてしまったのです。大分前 に一度ベルラボへ行った経験がある彼にベルラボ周辺の雰囲気を問質し後は私の鋭い方向感覚をフル活動させた。・・・この何年か後にも、ペンシルバニアとイ ギリスでも同じことを経験した。太陽さえ見えていれば、何とかなると自信を持った次第です。